子供の吃音(どもり)を治した経験が私にはありませんので、
あくまでも、私の単なる一意見に過ぎないのですが、
私はこう思います。
吃音の正体は、どもることへの恐怖心を含めたマイナスの感情ですので、
そういう恐れや、マイナスのイメージを持っていないうちは、
吃音に似た症状があったとしても、厳密には、吃音ではありません。
吃音へのマイナスの感情がないんだから、すぐに治る。
厳密には、吃音ではないので、本当は、ここで「治る」という表現はおかしいのですが。
一応、こういう理屈です。
もしも、あなたのお子さんが、ちょうど、どもりはじめたというタイミングなら、
このまま読み進めてください。
少しだけお役に立てるかも知れません。
私の子供が吃音になったとしたら、という仮定で書きました。
吃音は『心』の問題だから、絶対に遺伝はしない。
これが私の持論ですが、
なんと言っても、かつて吃音に悩んでいた私を、
わざわざ父親に選んで、生まれて来てくれたわが子です。
もしかしたら、どもり始める可能性はあると、
私はいつでも、わが子の成長を気に留めています。
ある日突然、子供がどもり始めたら、、
親としては気が気じゃありませんね。
私も、出来ることなら同じ苦労はさせたくありません。
でも、こればかりは分かりません。
子供がどもり始めたとき、
私がやろうと決めていることはとてもシンプルです。
・よく話を聞いてあげる。
・決して聞き返さない。
・どもりを注意しない。
・こちらがゆっくりと話してあげる。(見本を見せてあげる)
・決して動じない。
たったこれだけです。
たったこれだけですが、
ひとつだけポイントがあります。
それは、単なるテクニックではなく、
しっかりと子供を愛情で包んであげる結果として、
そうしてあげるということです。
しっかりと子供に愛情を注ぐことで、
こちらが浮き足立ってしまうことも防げます。
では、これで治るのかと言いますと、
おそらく治ると思います。
私の経験では、どもる子供はたいてい、
機関銃のような早口です。
もしも早口ではないとしても、慌てた話し方です。
そして、
話好きです。
覚えたての言葉を、機関銃のようにしゃべって上手に喋れれば、それは奇跡です。
たいていは、ヘンなクセがつくものです。
そのクセとは、どんなものかと言いますと、
「ああああああ、あのね、」
「おおおおおお、お母さんね」
これです。
世間でよく言う『連発』です。
よく『連発』は、吃音の代表格のように捉えられることがありますが、
私は、『連発』を、吃音だとは思っていません。
これは、単なる話し方のクセです。
でも、このクセは厄介です。
放っておくと確実に、吃音に変化していきます。
本人もまだ気が付かないうちに、
まだ、のどの奥に、ことばがつまって出てこなくなる前に、
矯正しておく必要があるわけです。
その方法が、
・よく話を聞いてあげる。
・決して聞き返さない。
・どもりを注意しない。
・こちらがゆっくりと話してあげる。(見本を見せてあげる)
・決して動じない。
まだ正しい話し方、聞き方を知らない子供に、
大人が正しい話し方、聞き方を見せて、教えてあげるのです。
慌てず騒がず、親がたっぷりの愛情を注いであげれば、
きっと、子供が吃音の深い闇に落ちていくことはないと思います。
また、年子で、3人兄弟、しかも末っ子で育った、
私の子供の頃の経験から追記させてもらうと、
子供が慌てた話し方をする理由のひとつに、
親が、自分の話に耳を傾けてくれないから、というのがあります。
親がいつも、兄や姉の話ばかりを優先して聞いているような気がする。
もちろん、そんなことはないのですが、
一番末っ子は、いつでも、つま先立ちをしているようなものです。
自分より体の大きな兄姉の中に割って入って、
一生懸命、親に構ってもらおうとするのです。
親に聞いてもらおうと、いつも焦って話すのです。
たまに話を聞いてくれると、
うれしくて、やはり、余計に焦って話してしまうのです。
これは、親が話を聞いてくれているうちに、自分に注目してくれているうちに、
話してしまおうという心理が働いているとも言えます。
以上が、末っ子の私の経験。
もちろん、逆もあると思います。
弟や妹が生まれてから、自分の話を聞いてくれなくなったような気がする。
だから、一番上の子が兄弟の中に、割って入るようになった。
よくストレスが原因だといいますが、具体的にはこういう事例だと思います。
ここで注意して欲しいのは、こういうストレスは誰にだってあるということです。
親御さんは、必要以上に反省しすぎないでください。
だって、子育てのベテランなんているはずがないのですから。
しかも考えてもみて下さい。
子育て現役世代の親たちは、一体何歳ですか?
完璧を求められるには若すぎますよね。
たくさんの失敗をして当然だと思います。
さて、
もしも思い当たるお父さん、お母さんがいれば、私はチャンスだと思います。
子供の吃音を治せるチャンスです。
焦らず、
本腰を入れて、
取り組んでみてください。
きっと、治ると思います。
とりあえず、しばらくやってみてください。
子供に愛情を注いであげて、
よく話を聞いてあげて、
話し方や聞き方の見本をみせてあげるだけです。
何にも難しいことはありません。
お子様の吃音がよくなることを祈っています。
もしもそれでもダメだった場合、
1ヶ月程度であきらめちゃだめですよ。
もう、小学校を卒業しても、中学校を卒業してもダメだった。。
こういう場合です。
その時は、
どうぞ、しっかり見守ってあげてください。
私ならこう考えます。
親の責任は、十分果たした。
“吃音で苦労することを人生の目標のひとつ”と決めて、私の元に生まれて来てくれたのかな。
人生に無駄な苦労は何一つありません。
苦労のない人生が幸福ではありません。
吃音を克服したからこそ、私は言い切れます。
吃音で苦しんだからこそ、今の自分があると。
吃音は、とても苦しい経験ですが、
子供の人間的な成長という観点から考えると、
今の時代なら、スピリチュアル的な成長と言ってもいいでしょうか、
自分の力で、吃音を克服する方が、当然、より大きな『気づき』を与えてくれます。
もしも、子供に、吃音を乗り越える力があるのであれば、
子供が気づかないうちに、親御さんが取り除いてあげるのではなく、
本人に乗り越えさせるのも、ひとつの方法です。
あなたのお子さんもそれを望んで、
あなたの元に生まれてきたのかもしれません。
まとめます。
私が最初に示したのは、
1.本人の知らないうちに、親が吃音を退治してしまう方法です。
私も、子供はかわいいですから、絶対にこの方法を取ります。
そして、次が、
2.ダメだった時には、さらに腹を決めて見守るという方法です。
むしろ、今の私には、
2.の、子供に、自分の力で乗り越えて欲しいという気持ちが、本音です。
(でもムリだと思います。とても耐えられそうにありません。)
いずれにせよ、
最終的に、私の子供が吃音になっても、
また、子供が吃音を意識する『前』に治らなくても
今の私には、心の準備も、覚悟も出来ています。
あなたはどうですか?
2013年4月22日追記
この記事は、早口や、言葉の未発達という前提で記事を書きましたが、TMS理論類似の、吃音の発症という可能性もあると思うようになりました。
ある日突然、ものすごく激しくどもり始めるというのは、そういう説明が一番シックリくるような気がします。(後述します)
そして、ある日突然ということは、遺伝子云々でもないことを意味していると、私は考えます。
2013年5月9日追記
これで解決です。