吃音（どもり）は治る？

吃音（どもり）は治らない？

どちらが正しいと思いますか？

吃音が治らない人は、こう答えます。

治らない。

吃音が治った人は、こう答えます。

治る。

つまり、

事実の上では

どちらも正しいと言えます。

実際は、

治る人は少数で、治らない人がほとんどなので、

治らない派が圧倒的多数を占めます。

最近は、ご自身が吃音のお医者さんが、

吃音は脳の障害で、治らないと言っていたりしますので、

吃音は治らないという声の方が、以前より大きくなっているように思えます。

実際に、脳の障害で治らないという方はいらしゃると思いますので、否定はしません。

でも、すべての吃音が脳の障害とまでは、言えないと思います。

もし、そうだとしたら治る人がいなくなりますし、

私の吃音が治った理由を説明できなくなってしまいます。

脳の障害が原因なら、ある日を境にピタリと吃音が治ってしまうなんて考えられません。

実際、私は幸運にも、

何の訓練を受けることもなく、

自分ひとりで、吃音を克服することができました。

自分がどもらなくなってみると、

あらためて、吃音の原因が何だったのかがよく分かります。

吃音の原因は何だと思いますか？

そうです。

それしかありませんよね。

吃音者は、いつもそれを恐れているんですから。

吃音の原因は、

吃音を恐れる心です。

どもることで、他人から奇異な目で見られるかもしれないという恐怖心です。

そして、

吃音という結果は、

吃音を恐れる心が引き起こした体の症状です。

これ以外にあるはずがありません。

（2013年4月22日追記）

今後は、

吃音の原因は、

吃音への恐怖や、嫌悪感を含めた

吃音へのマイナスの感情と表現することにします。

恐怖と並び立つ吃音への大きな感情は、きっと羞恥心でしょう。

ただ、恥ずかしい＝吃音への恐怖とも言えますが。

私へメールをくれる読者の中にも、吃音への恐怖よりも、恥ずかしさの方が大きいと言う人が結構います。

確かに、そうですね。

どもっているその瞬間を支配している感情は、

恐怖ではなく、ひたすら消え入りたいような情けなさ、恥ずかしさです。

そういうわけで、

吃音の原因を、吃音への恐怖だけに限定するのはやめました。

最後に、超えなければならない壁は、吃音へのマイナスの感情全般です。

吃音は治る？

吃音は治らない？

私の答えはもちろんこれです。

原因が心である限り、吃音は必ず治ります！