落ち着いてゆっくり話せばどもらない?
そんなことはない!
と、
言いたい気持ち、
とてもよく分かります。
実際に、
吃音がひどい時は、
どんなに落ち着いてゆっくり話そうと思っても、
ことばがのどの奥から出て来ません。
つまり、
落ち着いてゆっくり話しても、どもってしまう。
というより、
難発の場合は、言葉そのものが出てこない。
これは、
事実です。
でも、
吃音が治った後の私の考えは、
やはり、
吃音を治すには、
落ち着いてゆっくり話すことが基本になります。
そして、
今の私は、落ち着いてゆっくり話せば、
ちゃんと、どもらずに話せます。
つまり、
落ち着いてゆっくり話せばどもらない。
私からすると、
これは、事実です。
つまり、
両方とも事実です。
落ち着いてゆっくり話しても、
どもる人もいるし、
どもらない人もいるのです。
そして、
こうしたひとつひとつを、
かたくなにならずに、しっかりと素直な心で受け止めていくことが、
吃音克服のすじ道となります。
理詰めで、納得していくのです。
考えてみてください。
・・ゆっくりと話す。
・・機関銃のようにものすごいスピードで話す。
どちらが噛まずに話せると思いますか?
ゆっくり話したほうが、
噛まなくなるのは、道理ですよね。
実際、吃音者にとっては、
「噛む=吃音モードのスイッチ」です。
吃音者にとっては、噛んだだけでも敏感に体が反応して、
吃音モードに突入してしまいますので、
噛まないように話すことは、とても大切なのです。
結局、ゆっくり話すことが、
・・・・・↓
噛む回数の減少につながり、
・・・・・↓
吃音の減少につながっていくわけです。
理詰めで納得していくというのは、こういうことです。
吃音は心の問題ですので、
理詰めで納得すれば、効果が必ず出てきます。
逆に、
突拍子もないような理屈は、あなたの心には通用しません。
だって、あなたがそんなにレベルが低いはずがないのですから。
案外、こういう、とても当たり前のことが、悩んでいる時は、見えなくなりがちです。
冷静に考えると、
何かヘンな器具を口にくわえてトレーニングしても意味ないよね、
なんてことが分かるはずなのですが、
吃音で苦しんでいるときは、案外、見えなくなるのです。
恐いですね^^
また、落ち着いてゆっくり話しても、どもるに決まっている!
こう、感情的になってしまうのも、よくありません。
大切なのは、
そうか。そうかも知れないな。
ちょっと、落ち着いてゆっくり話してみよう。
こういう“やわらかさ”です。
最初はなかなかうまくいかないと思います。
でも、
かたくなになるのではなく、
やわらかい心で
人生に、
吃音に、
向き合ってみてください。
早速、今日からはこう思うようにしてみませんか?
必ずそうなっていきますから。
落ち着いて、ゆっくり話せばどもらない。