あなたは、メラビアンの法則というものを知っていますか?
ものすごく簡単に説明すると、
私たちは、言葉そのものの内容よりも、それ以外の情報をかなりの割合で考慮して、
コミュニケーションをしているという法則です。
55% 顔の表情
38% 声の調子(声の大きさ、高低など)
7% 言葉
http://i.fromes.info/iroha/shinri3.html
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E1%A5%E9%A5%D3%A5%A2%A5%F3%A4%CE%CB%A1%C2%A7
(ちなみに、リンクまで貼りつつ、熟読する必要はあまりないと思ってたりします^^)
これは、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが、1971年に提唱した概念だそうです。
数字をあえて薄い色にしたのは、これはある特殊な条件での実験であるために(矛盾した情報が与えられたとき、人は、どの情報を優先して受け止めるのかという実験)、メラビアン自身が一般的なコミュニケーションには当てはまらないと、言っているからです。
でも、数字はさて置き、私たちが普段、言葉以外の相手の情報を、少なからず受け入れているというのは、間違いありませんよね。そういう意味で、この法則を紹介しました。
でも、最近は「KY=空気が読めない」なんて言葉がすっかり定着してしまったくらいですから、
非吃音者にとっては、人と会話をするとき、今さらメラビアンの法則などを持ち出されなくても、
言葉以外の情報や、空気を読みながら会話をしているのは、誰もが分かっていることです。
でも、当たり前すぎて、普段、非吃音者は、それを意識することはありません。
つまり、非吃音者は、無意識のうちに、言葉以外の情報を受け取って、会話を楽しめているのです。
この無意識がポイントです。
え?吃音者は違うの?って、思いますよね。
そうですね。
結構違います。
どこが違うかと言うと、
吃音者は、相手の態度を、ものすごく見ているのです。
無意識なんて無理です。もう、意識しまくっています。
むしろ会話そっちのけで、相手の顔色ばかりを気にしていると言っても過言ではありません。
「吃音者だと気づかれてはいないだろうか?」
「今、言葉が詰まったのを相手はどう思っているのだろうか?」
会話のあいだ中、頭の中を支配しているのは、常にこの感情です。
この状態で、スムーズに会話が出来るかというと、難しいに決まってますよね。
よく、子供の吃音は、親が愛情を注いで見守ってあげることが大切と言われますが、
その理由は、これなのです。
どもってしまった時、あなたが想像する以上に、あなたのお子さんは、あなたの表情を見ています。
この時、決して動じてはいけません。
親がうろたえると、それは確実に子供に伝わります。
この『一瞬』の親の表情を、子供は『確実』にキャッチしています。
そして、愛情を注いで見守ってあげるというのは、
子供をビクビクした目で見ない。
どっしりと信頼した眼差しで見守ってあげるということです。
そこに、子供は安心感を得られるのです。
でも、正直、難しいですよね。。
分かります。
じゃあ、あなたはどうなの?自分の子供が目の前でどもっていても全く動じないでいられるの?
自分が、そうなってみると、やはり、難しいと思います。
自分の娘が吃音になったら。。
考えただけで、、いや、考えたくないですね。
ただ、もしかしたら、ほんの少しだけ、あなたよりも、5ミリほど、私には余裕があるかも知れません。
それは、
私は、「吃音が治る」ことを、身をもって知っています。
案外、吃音が治る理屈はシンプルなことも。
吃音の克服が、多くの「気づき」を与えてくれることも。
あなたも、是非こう思ってください。
私は、吃音が治った人をブログを通じて知っている。
案外、吃音が治る理屈はシンプルらしい。
吃音が克服出来れば、多くの「気づき」を与えてくれるらしい。
最後に、もうひとつ。
子供は上手に喋れなくって当たり前(吃音を含む)。
だって、子供なんだから。
どうでしょうか?
少しは、“前向きに”開き直れませんか?
結局、私と、あなたの違いは、こんなところです。
意外と、そんなに大差はありません。
動じないで吃音と向き合うということが、どれだけ大変なことなのかは、私にも分かります。
でも、結局、うろたえてしまうのは、自分の中で、知識を消化しきれていないからなのではないでしょうか。
しっかりと理解し、腑に落ちれば、“前向きに”開き直れるような気がします。
腑に落ちるように、理詰めで、自分の心と対話をしてみてください。
子供の吃音を治してあげたいと、自らが関わることを決めたのであれば、
やはり、ここは避けて通れない関門なのだと思います。
幼少期の子供の吃音が治り易いといいますが、それはいつ頃なのか?また、何故なのか?
これは、私の勝手な考えなのですが、私はこう思います。
それは、
子供が、親を世界一だと思ってくれている間です。
大丈夫です。まだまだ、たっぷり時間は残っています。
どういうことかと言いますと、自分自身の幼少期を思い出してみてください。
自分の親が“世界最強”だった時代がありませんでしたか?
誰もが、ウチのお父さんが世界一偉いって、思っていた時代があったと思います。(今でも尊敬してますよ^^)
まさか、お父さんが会社で上司に怒られているなんて、思いもしなかった時代です。
ちなみに、私は、父親が本気を出したら、ゴレンジャーよりも強いと、普通に思ってました^^
こういう時代は、とにかく両親が“世界一”ですから、
周りの大人の対応がどうであろうと、
仮に、お友達に吃音をからかわれることがあったとしても、
両親の絶対的な愛情や、ぶれない眼差しが、確実に子供に届くのだと思うのです。
両親が“世界一”だからです。
誰が何と言おうと、子供は、両親が“世界一”正しいと思っているからです。
おじいちゃんの家に遊びに行っていると、不思議と吃音が出なくなるというお子さんがいるようです。
きっと、このおじいちゃんは動じていないのだと思います。
大丈夫。いつか治る。
心の底から、そう思っていらっしゃるのだと思います。
全く動じていないから、お孫さんも安心していられる。
もしくは、ものすごい鈍感力です。(これはないですね。きっと。)
もしくは、おじいちゃんの前では、そのお子さんは全く緊張しないでいられるのだと思います。
ちなみに、ウチの娘は、
「誰よりも、私といる時が一番ラクそうに見える」
そうです。
と、妻が言っていました。
その他、
「緊張感ゼロ」
「友達親子」
「父親の威厳ナシ」
「父親失格」
などとも。 もう、言いたい放題です^^
ただ、確かに、私の前では、それはそれは、もう無限におしゃべりしています。
そして、私は無限に相づちを打ってあげてます^^
私は、日頃から、娘のスポンジになろうと心がけています。
というのは、ウチの家内がすごく恐いもんで。。二人からガミガミ怒られると、きっとモタないなと^^
脱線しました。
是非、そのおじいちゃんに聞いてみたいですね。
どういうマインドでお孫さんと接しているのか。
おじいちゃんと孫というのは、生物学的に、これ以上のベストマッチはありませんから^^
おそらく真似はできないかも知れませんが、不動心を得る良いヒントを貰えそうな気がします。
ちなみに、吃音になってしまうのは、本人の資質であって、全く親のせいではありません。
そして、親御さんの愛情がうまく効果を発揮すれば、吃音を克服できる可能性があることや、
親子の愛情が深まったり、一緒に成長できることを考えると、
むしろ、素晴らしいチャンスと捉えてもいいのではないかとさえ、私は思います。
もちろん、どんなにこちらが努力をしても、効果が出ないこともあるでしょう。
両親の愛情が万能薬な訳ありません。
これだって、子供の資質によります。
でも、マイナスのことを考えるとキリがありませんし、それこそ動揺のもとです。
せっかく、あなたの元にやってきてくれた可愛らしい命です。
とにかく、プラスのマインドで、子育てを楽しみましょう。
最後に、あなたのために、私の親バカぶりを炸裂させてみましょう。
ウチの娘は、来週から小学校に入学するのですが、
その娘が生まれてからずっと、私が毎日欠かさずかけている言葉があります。
それが、
「生まれてきてくれてありがとう」
プッ
どうですか?ちょっと肩の力が抜けましたか^^