吃音セラピーの『理念
 吃音セラピーは、「元」吃音者の私が、私自身の経験から、吃音どもりは『治る』というメッセージを発信しています。
 吃音セラピーは、読むだけで、吃音が治るサイトを目指しています。

吃音セラピーの『結論
 【吃音】【結果】吃音への【恐怖】【嫌悪感】などの【マイナスの感情】【原因】
 吃音は、心の問題と理解し吃音を心から受け入れ吃音を克服しようと思わなく成れれば、吃音は必ず治ります。

吃音の治し方はトップページの一番最初に書いてあります。
どうぞご覧ください。とてもシンプルです。

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Sさんとのやりとり・5/20更新

昨年、Sさんと7か月ほどメールのやり取りをしました。
その数はなんと217通です。

Sさんとの最後のメールから2か月ほどが過ぎ、
なんとなく区切りが着きましたので、これから少しずつ公開していきたいと思います。

Sさんはとても質問力の高い人でしたので、
きっとあなたの役に立つ回答があるものと思っております。

 

何とかしてくれーーーーー。

2013.7.18.

初めてお邪魔します。

還暦過ぎて少し経ちました。

物ごころついてからの吃音人生です。

仕事もあり、恋愛して結婚して子供二人出来て、孫もいます。

何度となく吃音を治そうと取り組み、その都度跳ね返されてきました。

最近は認知行動療法も実践して、日々吃音克服に執念を燃やしていますが、疲れてしまいました。

ようやく、吃音は悪いもの、恥ずかしいものだから治さなければならないものと思っている間は、堂々めぐりを繰り返し、無理なのだと思うに至りました。

では、悪いもの、恥ずかしいものという意識を、どのようにすれば変えられるのか?
天地がひっくり返る程の大問題です。

どもりたくないという本音をどのように処理すればいいのか?
突然意識が変わり、奇跡が起きた管理人さんのご指導をお願いします。

何とかしてくれーーーーー。

吃音を何とかするのは、

2013.7.18.

S様(以下、さんにしますね^^)

メールを読ませていただきました。
私は40代ですから、Sさんは人生の大先輩ですね。

これまで吃音に悩まされながらも一生懸命に生きてこられたんですね。
本当にお疲れ様です。
本当に大変だったと思います。

私はSさんの人生を見てはおりませんが、吃音に負けずに生きてきたというその一点だけで、本当に素晴らしい人生だと思います。

Sさんは、
吃音を、

悪いもの、恥ずかしいものという意識を、どのようにすれば変えられるのか?
天地がひっくり返る程の大問題です。

と、おっしゃいますが、

吃音は、シャイなSさんご自身の分身のようなものです。

Sさんは、ご自身がこれまで懸命に生きてきた人生を恥ずかしいと思いますか?

私には確かに奇跡が起きましたが、
吃音センセイという本を読んで、その主人公の生き様に共感し、

自分もこれまでよく頑張ってきた。
もうどもってもいいじゃないか。
こう思えただけのことです。

シャイな自分を認めただけです。
自分は焦るとどもるんだな、自分らしいや。
こう開き直っただけです。

そして、そう思ったと同時に、
ああ、自分はもうこれからの人生、どもることはないなと思えただけのことです。

不思議ですね。
吃音というのは、たったこれだけのことで消えて無くなってしまうんですから。

吃音というのは、本当に意識「だけ」でどうにかなるのです。

そして、それは決して難しいことではなく、
Sさんがたどり着いた

ようやく、吃音は悪いもの、恥ずかしいものだから治さなければならないものと思っている間は、堂々めぐりを繰り返し、無理なのだと思うに至りました。

この考え方の延長線上にあります。

Sさんがこう思えたのが私のブログの成果だとすれば、
本当にブログをやって良かったと思えます。

さらに付け加えるとすれば、

吃音は治る。

この意識を持てただけで、すでに、吃音克服の途上にあるということを覚えておいて下さい。

いつとは言えませんが、いずれ必ず治ります。
早ければ私のようにその瞬間にです。

 

私はまだ現役ですので、ご返信にお時間をいただくことがあると思いますが、しばらくメールのやりとりをしてみませんか?

ちなみに、
吃音を何とかするのは、私ではなく、Sさんご自身です。

考えてみて下さい。
吃音は、Sさんの「頭の中」または「心の中」で起きているのですから。

フリーマインド

Sさんのこれまでのあゆみ

2013.7.19.

フリーマインドさん、お世話になります。Sです。

よろしければメールのやりとりをお願い致します。

今回のメールを読ませてもらって、人間的にも素晴らしい方と感じました。
しかも自力で克服されたのですから、それだけでも尊敬に値します。
今後、よろしくご指導下さい。

簡単にここ数年の取り組みを説明させて頂きます。

2008年に一年発起して、このままでは死ねんなぁと思い、ブログにも書かれていた、とある団体に参加することにました。

若い頃に通ったような、発声練習なんか無く、NLPとかがHPに書かれており、大いに期待して参加しました。

月1回、計6回、公共の部屋を借りて、10時位から6時位まで、講義やワークです。
しかし、4回過ぎても、変化がなく、半ば諦めていました。
症状に変化無くても、意識に変化を感じればと思っていましたが、相変わらず、吃音憎しの意識を持ったままでした。
もうやめてもいいと思っていました。

ところが5回目で、その日一日中、自由に喋れました。

ワークでは、参加者の感想を言ったり、案外喋る機会もありましたので。
今まで、言葉を喋る時は、上手く喋ろうという意識が強く、言葉を選んだり、詰ったりで、重いドアーを押し開く感じの喋り方だったのが、その日は、勝手にドアーが開く感じでした。

拍子抜けの一言に尽きます。

たまたま、何かの発言がそうではなく、一日中そんな感じだったので、本人どころか主宰、他の参加者(3名)もびっくりしていました。

この時は、正直これで治ると思いました。

しかし2~3日でその感覚は消えて、最後の6回目は、症状は、ましになりましたが、元に戻っていました。

皆の手前、症状は、ましになったというか、どもらないように注意して喋ったというのが正解に近いと思います。

主宰に、何故突然喋れるようになったのか?と尋ねましたが、
私の納得いく説明でなかったのか、覚えていません。

私なりに考えたら、半ば諦めていたので、やけくそ気味に、どうでもいいと思えたのかも知れません。
しかし、冷静に戻れば、結局どもりたくない、吃音は恥ずかしい、みっともない、に落ち着いたと思います。

その後一年余りして、その主宰からメールがあり、追加の個人レッスン受けないかとい誘いがありました。
何か、世の中には知られていないが凄いものがあるという誘い文句で、以前の劇的変化を体験しているので、すぐ受けるようにしました。
週一回、60分受けました。
FAP(free from anxiety program)やθヒーリングというものです。
FAPは治験者が意味不明の言葉を発するのを聞くだけ、θは心を読むというものです。
毎週、2年続けましたが、馬鹿馬鹿しくなり断りました。
ワークはその後も続いているようですので、治った人もいるのでしょうか。

その後は、有料の認知行動療法のメールやりとりを半年続けました。
この方は、吃音者でしたが、言葉には不自由のない状態に脱吃音されています。
メールサポート歴も1年程度です。
吃音は悪くないを体に徹底して染み込ませ、吃音の負の感情から脱しておられます。
どもっても、歩いていて石に躓いた程度の認識のようです。
元々、軽症だったそうです。
しかし、吃音者のいろいろな症状の知識は、それほど無いように感じて、私のような重いタイプの者は初めてのようで、対応に困られたように感じました。

長々すみません。
吃音は緊張する場面では起きて当然と思いますが、家族間や会社等の身近な、長い付き合いの方との会話では、全く緊張も無いのに、言葉が出にくいことがしばしばです。
認知行動療法的には、過去の記憶や感情ネットワークが、発動しているようです。
まず、これを何とかしたいと思っています。
これを言おうと意識すると、詰ります。
しかし、ふと意識しないで喋る時ってありますよね、そんな時は喋れています。
但し、あれっ、今ちゃんと喋っていたなぁと、後になって気付くこともしばしばです。
この時は、吃音を忘れています。
ですから吃音は治るものだという気持ちはあります。
いかに、いつも吃音を忘れられるかが、ヒントだと思っています。

それと、メールのやり取りで、わざわざ時間を割いて頂くのに無償というのは困ります。
請求お願いします。
還暦過ぎて、若い方に、タダで付き合ってもらう程、厚かましくありません。

冗談を言いながらの気楽なお付き合いを願っています。
以前のような、一日も速く吃音を解消したいという気持ちもだいぶ薄れています。
本音は、望んでいるのでしょうが。

2013.7.19.

お世話になります。 Sです。

先程は、必要のない過去のことをだらだら書いてすみません。
何か自分を正当化したい気持ちがあるのでしょうね。
何とかしてくれーーーは、バカげたことだと分かっています。
吃音克服は、誰かの力でなされるものではないことも十分わかっています。
改めて、冷静になって、現在の心境を知ってもらいたいと思います。

フリーマインドさんの言われていることが、多分というか100%正解なのでしょう。
過去、何人かの脱吃音者の言葉として、
どもってもどもらなくてもどちらでもいいという意識の変化を経て脱吃音を果たしたということを知っています。

それと、前出の主宰の言葉で、
「どもること、喋ること一つ」
「非吃音者と吃音者の違いはティッシュペーパー1枚の厚さしかない」
多分これらも真実に近いと思っています。

その主宰も、指導した結果が良くないので、摩訶不思議な方法に走られたと思っています。
あのミニブックも100%自分で書かれたと思います。
原因も分かっていて、ご自分も治されたのに、言葉・文字での説明は難しいのでしょう。
受け取る側も、個人の経験、現在の状況、育ってきた環境、考え方全て違うので ストレートに入って来ないのでしょう。

ここ数年で、どもりドットコム初め、相当量の吃音克服の知識はあります。
知識では、フリーマインドさんに負けていないのではないかと思います。
しかし、知識がどれだけ豊富でも、克服しないと何の値打もありません。

ただ一つ、吃音のマイナスの感情さえ消えれば全て解決する世界と思います。
努力が全てで生きてきた訳ですから、努力しない方法は、本音で認められないのでしょう。
感情より思考・意識を優先してきて、努力してしっかり考えれば何とかなるという生き方でしたから。

吃音憎し、吃音さえ無かったら、吃音は悪、吃音は恥ずかしい。どもりたくない。
これらのワードを心の中から消し去れば、ほんとすっきりすることでしょう。

よろしくお願いします。

Sさんの吃音がほんの数日間だけ消えて無くなった理由

2013.7.19.

Sさん
とても内容の濃いメールをありがとうございました。

それから、メールですが、”だらだら”ではなく、
十分書く価値のある内容だと思います。

少なくとも、あの団体の内容が分かっただけでも
私にとってはとても収穫でした。

これだけ真っ向勝負で吃音にぶつかってきたのであれば、
Sさんがおっしゃるように、疲れて当然です。
どうぞ、これからは疲れないように吃音と向き合って下さい。

 

私のブログにも書いてありますが、

難発の吃音を根本的に治すための心のあり方。カギは心のしなやかさです。

つまり、こういうことです。

一番大切なのは、

『吃音克服への強靭な意志を持ってはいけないということです。』

強靭な意志や、気合いは、吃音を悪化させます。
そもそも、吃音は、そのかたくなな心の表れだと思いませんか?

強靭な心で吃音に挑むと、強靭な力で跳ね返されます(=どもります)。
気合いを入れて吃音に挑むと、気合いを入れて跳ね返されます(=どもります)。

だから柔らかくアプローチするのです。
むしろ、挑まないのです。
そうすると、吃音からも挑まれなくなるのです(=治るということです)。

 

とりあえず、たくさんのことを書いていただきましたので
ひとつひとつ解決していきましょう。

フリーマインド

 

2013.7.19.

Sさん

5回目のワークについてですが、

NLPの効果が、思いもよらず偶然に出てしまっただけだと思います。

NLPは、それなりに効果があります。

そもそも吃音を克服するのに必要なのは、
考え方のチェンジだけだからです。

ですから、吃音を理解している人のNLPの指導であれば、
効果が出ない方がおかしいでしょう。

おそらく、私が思うに、
本当に、簡単に、手っ取り早く吃音を治そうと思うのであれば、
確実な腕を持つ催眠術師に依頼するのが一番でしょうね。
一発でマインドチェンジが出来るでしょうから。

でも、それではせっかく吃音になった意味がありませんけど。

 

メールを拝読していて、私が気が付いたことは、

5回目のワークで、Sさんが思いもよらずスラスラと話せた出来事と、
私の吃音が治った去年の6月7日に、私が同じくスラスラと話せた経験は、

実は、まったく同じだということです。

違ったのは、

持続力だけです。

 

そして、その持続力の違いは、

Sさんの場合は

心から開き直れていないのに、何の前ぶれもなくNLPの効果が出てしまった。
つまり、単なる偶然だったからです。

なんだか本人の自覚の無いまま、
むしろ、自覚が無いからこそ、
やけくそというか、開き直れた。

『でも、本当は、開き直れていなかった』

だから、

結局、吃音は恥ずかしいというベースは変わらなかった。

必然的に、ほんの数日で現実に戻った。

 

私の場合は、

どもることは恥ずかしくない。
別にどもってもいいと、

腹が決まっていた。

だから、数日経っても、
別にどもったっていいじゃないか。
この気持ちが持続していた。

この違いだけです。

 

でも、一度でも自在に話せる経験をしたということは
とても意味のあることなのです。

なぜなら、それだけで、

吃音は脳や遺伝子の問題ではないということが分かるからです。
あらためて、吃音は、頭の中、心の中「だけ」の問題なのです。

フリーマインド

 

つづく。

 

今日も、プラス思考なだけの私の記事を、最後までお読みくださりありがとうございます。

吃音を克復するということは、吃音へのマイナスの感情をいかにして無くしていくか。

吃音は治ると信じつつ、吃音を治すことに固執しない。開き直る。良いものは取り入れる。

このへんの理屈が腑に落ちれば、必ず治ります。これはもう間違いないです。

プラス思考で、今日も頑張らずに、頑張りましょう^^

何か、不明な点がございましたら、メールなりコメントなりでご連絡ください。
(ブログでは書けないこともありますから、メール、大歓迎ですよ^^)

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2件のコメント

  • ゆりさ

    こんばんは^ ^

    Sさんとフリーマインドさんのやり取りで思った事ですが、やはり吃音を持っている自分の殻を破る事に尽きるのかな?と思いました。

    私は吃音に向き合えるようになり始めた頃は、言友会やあるセルフヘルプの会など参加して、共に共感し合える場が出来ましたが、やはり吃音は良くならずにいました。
    この時は自分、大嫌いでした。

    他の吃音の方と関わるより、現在は非吃音の人と勇気出してカミングアウトしたりして関わったり、今は何か人前で話す機会など避けては通れない状況なので自分の殻、すっかり破ってスッキリしてます。
    今はどもっても、無我夢中で立ち向かわなきゃならない状況ですので、吃音の事考えていられなくなりましたよ。
    私にもこういう事が起きるなんて、思っても見なかったけど、まだまだ、今もどもり出ますが、何て事ないと思う自分になれてます。

    でも、殻破り、難しい時は難しいですよね(泣笑)

    私も遠回りしてやっと今殻破り出来ました。

  • フリーマインド

    ゆりささん、

    あなたの見えている景色は私と同じです。
    つまり、もう治っていると言ってもよい状態です。

    吃音は結果。
    私たちの心だけの問題です。

    個別メール以外に、コメントもいただけるなんてありがとうございます^^

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