吃音は2歳で発生することが多く、成人では0.8〜1.2%、
学齢期の子供で約1.2%、
5歳までの子供では約5%が吃音者であるといわれる。
吃音は、ことばを覚えたての幼児の頃に約5%。
そこから少しずつ減ってきて、成人では約1%。
約8割の人が、自然に治癒するというのは、とてもうれしいことです。
ただ、治らない人が、結果的に、100人に1人もいると思うと、
胸が締め付けられるような思いがします。
ちなみに、Wikipediaには記載がありませんが、
いろいろな吃音のサイトに書かれている情報によると、
この割合は、世界共通で、人種、文化を問わないのだそうです。
また、吃音が発症することを「発吃(はつきつ)」と言うそうです。
私の考え
吃音者の割合は、人口の約1%。世界共通。
こうなると、
遺伝とか、脳の障害とか、一定の割合で発症するという考え方が導かれてくるのも
止むを得ないような気もします。
(私は反対なのですが。)
100人に1人というと、結構多いような気もしますが、
私が、この割合を知ったときの正直な感想は、
「え、100人に1人もいるの?? 」
「もっと少ないんじゃない??」
でした。
なぜなら、私は、私以外の吃音者を知らないからです。
私自身もそうでしたが、吃音者は、吃音を隠すはずですから、分かりにくいのだと思います。
吃音者自身の実感としては、100人に1人も吃音の「仲間」はいません。
吃音者は、とても孤独な存在です。
吃音者の中には、不幸にも、自ら命を絶つ人がいると言いますが、
最大の理由が、この孤独なのだと思います。
せめて、たった1人でも、仲間がいれば。
普通の人の中には、ことばに詰まるくらいで自殺なんて、と思う人がいるかも知れませんが、
こればかりは、いくら説明しても、吃音者になってみないと分かりません。
逆を言うと、吃音者なら、確実に、その痛みを分かってくれます。
もしも、勇気のある人は、
いえ、勇気がない人こそ、自分自身の殻を破るために、
言友会(げんゆうかい)を訪ねてみることをおすすめします。
私は、こうしてブログを書き始めてから、その存在を知りましたので、
実際に、入会した経験がないのですが、
間違いなく言えることは、
吃音者の集まりである以上、優しい人しかいないに決まっているということです。
きっと、あなたの心の支えになってくれると思います。
言友会の人数は、全国でも1000人ほどだそうです。
全吃音者の約0.1%。
吃音者1000人に1人くらいしか、加入していません。
おそらく、私のように、その存在を知らない人が、まだまだいるのだと思います。
あなたは、日本人100人に1人の吃音者です。
そして、あなたが言友会に入ったとすると、
×1000倍 = 日本人10万人に1人の吃音者です。
そして、そこで、あなたと出会う仲間も、日本人10万人に1人の吃音者です。
そう考えると、ここでの出会いは、単なる偶然ではないですよね。
きっと、出会うべくして、出会う人たちなのだと思います。
吃音を治すという作業は、
色々な意味で、自分自身の殻を破っていく作業です。
まずは、勇気を持って、参加してみてはいかがでしょうか?
あなたの人生にとって、 とても大きな意味を持つことになると思います。